永田エンジニアリング株式会社

 事業案内/資源リサイクル部門
1-05.
比重分離技術を応用した廃棄物からの有価物の濃縮・回収技術開発
 近年の廃棄物リサイクルの高度化に伴い、微粒子(粉体)の選別・濃縮が要求される場面が多くなりました。例えば、液晶テレビやスマートフォンなどのハイテク製品を製造するのに欠かせないレアメタルのリサイクルプロセスでも微粒子の選別・濃縮は欠かせません。レアメタルを含んだ廃製品はまず、解体や破砕等を経て微粒子に粉砕されます。次いで、選別によってレアメタルの濃度が高められ(濃縮)、その後、化学試薬を用いた製錬によってレアメタルが抽出されます。
 当社では、そうした微粒子サイズの有価物の濃縮・回収を目的とし、各種乾式比重分離技術を応用した選別技術の開発に取り組んでいます。



実施例
流動層式比重選別による微粒子の濃縮
  • 下部から空気を送り込んで選別対象の微粒子を流動化させ、有用な微粒子と不用な微粒子の比重差を利用して選別する乾式比重選別技術の開発を行っています。
  • 微粉炭150-500μmの選別において、発熱量の高い石炭を効率的に回収できることがこれまでに確認されています。今後は、廃棄物由来の微粒子濃縮への適用を検討していきます。

モデル粉体100-400μmの選別


微粉炭150-500μmの選別
エアテーブル選別による金属粒子の濃縮
  • エアテーブル選別機は、下部からの送風と振動の作用により混合粒子を流動化させ、比重差に基づいて粒子を選別する乾式比重選別装置です。当社ではエアテーブル選別機の微粒子選別への応用を検討しています。
  • 選別例:廃棄粉体からの有用金属分の回収
    • 選別前金属分純度70% ⇒ 回収した金属分純度90%(金属分回収率74%)
風力選別によるレアメタルの濃縮
  • 選別例:廃棄粉体からのレアメタルの回収
    • 粒子径:-200μm
    • 選別前レアメタル純度1%⇒選別によるレアメタル濃縮度8倍(レアメタル回収率68%)



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