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資源処理エンジニアリング事業部
 技術紹介
乾式流動層選別技術
水を使用しない選別技術
現在広く用いられている選別技術として、ジグ選別や重液選別などの湿式比重選別技術が一般的に知られています。
これらの技術は水を使用することから、水資源に乏しい地域や寒冷地では利用が困難であったり、廃水処理などの大規模な付帯設備が必要になるなどの側面を持っており、これらが利用上の問題となるケースも少なくありません。
そのような課題に応えられるのが選別媒体として粉体を用いた当社の乾式比重選別技術「流動層選別」です。
水を全く使用しないため、用水の確保や輸送、廃水処理などは不要であり、環境にやさしい選別技術です。

水の代わりに選別媒体として用いる粉体
(写真はシリカサンド)

流動層選別技術とは
下部からの送風で流動化させた粉体の層を流動層と言います。流動層は、密度や粘度などが液体に類似した性質を有することが知られています。このため、流動層の中に物体を投入すると、密度の低い物体は浮揚し、密度の高い物体は沈降します。このように、物体の密度差を利用して流動層の中で浮沈選別するのが流動層選別です。
流動化させる粉体を変えることで、流動層の密度を0.6-4.0g/cm3の範囲で調整できるため、様々な密度を有する混合物の選別に適用することができます。概ね10mm以上の塊状の物体の選別に適しています。

選別原理動画再生

技術の特徴
●水循環システムや選別産物の乾燥工程は不要
水や重液を使用しませんので、大規模な排水処理設備や乾燥設備は必要ありません。
●選別精度は湿式選別技術とほぼ同等;密度差0.2g/cm3以上の選別に適する
選別媒体を用いる比重選別技術であるため、汎用の湿式ジグ選別機と同等の高い精度で選別することができます。処理物の組成や形状にもよりますが、密度差0.2g/cm3以上の物体の選別が可能です。
●粗粒子の選別に適する
形状や密度にもよりますが、概ね10mm以上の粗粒子の選別に適しています。
●流動化させる粉体は入手容易なものを適用可能
特殊な粉体は必要ありません。市販のシリカサンドなどの入手の容易なものを使用することができます。
●流動層の密度を0.6-4.0g/cm3の範囲で設定
用いる粉体を変えることで流動層の密度を広範囲に調整できますので、様々な混合物の選別に適用できます。

連続式流動層選別機
連続式流動層選別機は、選別原料の供給システム、浮沈選別された浮揚物と沈降物の搬送システム、および浮揚物と沈降物の回収システムで構成されています。


選鉱分野への展開 ―開発中―
当社は、2008年に資源リサイクル分野での流動層選別の実用化に成功しました。
その経験を活かし、選鉱分野への流動層選別技術の応用を検討しています。
ラボ試験からパイロット試験まで石炭選別の検討を重ねた結果、流動層の密度を調整することで、原料炭と電力用炭をジグ同等の高い精度で生産できることが明らかとなりました。
これらの成果をもとに、現在当社では選炭用の大型流動層選別機を開発しています。

石炭(原炭)
石炭の選別結果例(処理原炭サイズ:10-35mm)
原料炭生産
電力用炭生産
※各産物の比重構成の分析結果(比重調整液による分析)

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