永田エンジニアリング株式会社

 製品情報/資源リサイクル部門
バッチ式流動層選別機
鉄粉等の粉体を流動化させた流動層を選別媒体として用い、比重差を利用して流動層の中で物体を浮き沈みさせて選別する乾式比重分離装置です。
選別精度を可能な限り引き出せるように手動操作をベースとしています。流動層の中で浮揚した低比重物は、網杓子等を用いて人の手によってすくい取るように回収し、沈降した高比重物は、予めセットしておいた選別カゴを引き上げることで回収します。
高比重物回収用の選別カゴの自動取出機構を備えた「半自動式選別機」と取出し機構の一切を省略した「簡易式選別機」の2機種があります。
乾式比重選別機 乾式選別機 乾式比重分離装置
バッチ式流動層選別機(半自動式選別機)

選別媒体(鉄粉を流動化させた流動層)


特 徴
●乾式比重選別機
物体の比重差に基づいて浮沈選別するため、高い精度で選別できます。また、水を一切使用しないため、廃液処理設備や乾燥設備を必要としません。
●流動層の密度を1.2~4.0g/cm3の範囲で設定可能
選別媒体として用いる粉体の種類を変えることで流動層の密度を調整することができます。鉄粉では4.0g/cm3程に、ジルコンサンドでは2.5g/cm3程になります。その他にも1.2-4.0g/cm3の範囲で様々な密度の選別媒体を用意しております。
●破砕廃棄物を各比重区分へ選別可能
目的の選別比重に応じた粉体に入替えて順々に比重選別(多段選別)を行えば、破砕廃棄物中の素材等を比重毎に選別することができます。例えば、流動層比重4.0で1次選別処理、同2.2で2次選別処理をすることにより、ミックスメタルをマグネシウム合金(比重1.8)・アルミニウム合金(同2.7-2.8)・ヘビーメタル(同6-7)の3産物へ選別することも可能です。
●選別精度を極限に引き出すためのバッチ式選別機
選別機で避けられない”迷い込み(誤配)“を最小限にするために、手動操作をベースとしたバッチ式選別機にしました。形状や比重、等にもよりますが、ミックスメタル等の高比重物であればMin.2mm程度の小さなサイズでも選別できるようになりました。

選別例

自動車ミックスメタルの選別

マグネシウムとアルミニウムの選別

プリント基板混合物の選別

ミックスメタルの選別

家電被覆線混合物の選別





半自動式選別機
仕 様
 型 式  半自動式
 処理量 ※1  10Litter/バッチ
 (400 Litter/日)

 処理粒径  50~10mm程度
 選別密度 ※2 ※3  1.2~4 g/cm3
 選別槽寸法  0.6mW×1.2mL
 動 力  8 kW
 設置寸法  3.5mW×4.2mL
乾式比重選別機 乾式選別機 乾式比重分離装置
※1 処理量は参考値です。操業時間・処理物、等によって異なります。
  (例) 2名・8時間操業: 10Litter/バッチ×5バッチ/時間×8時間/日=400Litter/日
※2 ご希望の選別密度に応じて選別媒体(粉体)を選定・ご提案いたします。
※3 操業中に選別密度を変更する場合には、所定の選別媒体に入れ替える必要があります。
ミックスメタルの処理例(2産物選別)
処理物 自動車ミックスメタル
処理粒径 50~2 mm
産 物 ①アルミニウム合金 ②ヘビーメタル (2産物選別)
選別媒体 鉄粉
選別密度 4.0 g/cm3
処理量 800 kg/日 (20kg/バッチ×5バッチ/時間×8時間/日)
レイアウト


簡易式選別機
仕 様
 型 式 ※4  簡易式1列型  簡易式2列型  簡易式3列型
 用 途  2産物選別  3産物選別  4産物選別
 処理量 ※5  10Litter/バッチ
 処理粒径  50~10mm程度
 選別密度 ※6  1.2~4 g/cm3
 1水準  2水準  3水準
 選別槽寸法  0.6mW×1.2mL /台
 選別槽数量 ※7  1台  2台  3台
 動 力  3.7 kW  7.4 kW  11.1 kW
 設置寸法  3.3mW×2.0mL  3.3mW×4.0mL  3.3mW×6.0mL

※4 簡易式2列型、及び3列型は、2水準または3水準の選別密度で順次処理する多段選別に対応しています。
※5 処理量は参考値です。処理物の粒度、比重構成、等によって異なります。
※6 ご希望の選別密度に応じて選別媒体(粉体)を選定・ご提案いたします。
※7 簡易式2列型、及び3列型では、各選別槽で使用する選別媒体は異なります。
レイアウト
[簡易式2列型]
※選別カゴ取出し用の揚重機(フォークリフト等)は装置に含まれておりません。



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