永田エンジニアリング株式会社

 製品情報/石炭処理部門
JIG separator (空気動ジグ選別機)
採掘された原炭には、通常、石炭の他にも石や泥などの利用価値の低いものが含まれています。石炭を効率的に利用するためには、採掘した原炭を処理し、発電用やコークス用などの各用途の要求仕様に合致した製品炭を⽣産する必要があります。この採掘原炭の処理プロセスを「選炭」と言います。
当社では選炭機の一つとして、石炭の比重差に基づいて選別する空気動ジグ選別機をご提案しています。


特 徴
●湿式比重選別機
●処理能力が大容量
●運転コストが低い
●メンテナンスが容易
●石炭・コンクリート廃材(骨材)・鉱石など様々なものの選別へ適用可能
●エアーフラットバルブシステムを適用すれば、台形波、正弦波などの選別に適した
 脈動波形への調整が可能となり、より高い精度での選別を実現可能

選別機機の構造
 空気動ジグ選別機は、①原炭供給部、②選別成層部、③選別産物排出部の3つの機構で構成されます。
 定量供給フィーダでジグ槽内へ供給された原炭は、上層から下層に、低比重粒子から高比重粒子の順に成層されます。 成層された低比重粒子は樋先でオーバーフローして精炭として回収され、高比重粒子は下部に水槽設置されたスターホイールで系外へ排出することで廃石として回収されます。


実績例
【旧炭鉱のズリ山(ボタ山)から利用可能な石炭の回収】
炭鉱から採掘された原炭には石炭の他に、利用価値のない石・土砂(ズリ、またはボタと呼ばれる)が含まれています。通常、原炭は採掘後に石炭と石・土砂に選別されます。この石・土砂の集積場をズリ山(ボタ山)と言い、現在も北海道や九州の旧産炭地に多く残されています。
 かつて、石炭鉱業が栄えた明治から昭和初期は、石炭の選別技術が未熟でした。このため、その頃にできたズリ山には選別で回収できなかった石炭が多く含まれています。ズリ山によっては10%~30%程の活用可能な石炭が残っていると見られています。
 昨今、エネルギー源が見直される中、旧炭鉱のズリ山に含まれる石炭を回収し、火力発電所の燃料として再利用する取り組みが注目されています。当社は、ズリ山から石炭を回収する石炭の選別機「空気動ジグ選別機」を提供しています。


ズリ山


ズリに含まれる石炭
納入先 北海道夕張地区
納入年 2015年
処理能力 40ton/h
処理物 ズリ
概 要 ズリの受け入れから選別後の払い出し製品コンベヤーまでの選炭プラント一式の基本計画、設計、製作、据付、試運転を実施。





【Vari-wave JIG(可変波形型空気動ジグ選別機)】
納入先 インドM社
納入年 2010年
処理能力 400ton/h
処理物 石炭(採掘原炭)
概 要 エアフラットバルブシステムを搭載した空気動ジグ選別機。台形波から従来の正弦波まで選別に適した脈動波形への調整が可能。





Copyright © 2020 Nagata Engineering All rights reserved.